百日のお祝いってどんなもの?
目次
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起源・由来
お食い初めの起源や由来は、平安時代に遡ります。 平安時代、赤ちゃんにお餅を食べさせる「百日(ももか)」という行事があり、これがお食い初めの始まりといわれています。昔は衛生面や栄養面も良くなく、無事に育つことが大変難しかったので、さまざまな節目で赤ちゃんの成長を祈る儀式やお祝いが行われてきました。
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鎌倉時代の歴史書には、源実朝が生後百日目にお食い初めをして祝ったという記録があります。 また、室町時代の歴史書には「冷泉天皇の生後百日に御餅を供す」という記載があります。 このように歴史を重ね、生後100日頃にお祝い膳を準備し、お祝いするという伝統が今に伝わっています。
お料理
百日祝い(お食い初め)で用意するお祝い料理は、主食のご飯に汁物一品とおかず三品を組み合わせた「一汁三菜」が基本です。ここではまず、お食い初めで食べる一汁三菜の献立に込められた意味や願いをひとつずつ紹介します。
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赤飯
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お祝い料理の定番ともいえる赤飯は、小豆の赤と白米の白で縁起の良い「紅白」を表しています。 日本では古来より赤い色には邪気を祓う力があるとされ、魔除けの意味を込めてお祝いの席で振舞われるようになりました。 赤飯の代わりに白米やお粥、栗ご飯(勝ち栗と呼ばれ縁起が良い)を準備するご家庭もあります。
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鯛 「
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めでたい」の語呂合わせや赤い色はおめでたいとされている事から、縁起の良い魚とされています。見た目が華やかで味も良く、栄養価も高い鯛はお子さまの成長を願うお祝い事に最適の食材です。 頭から尻尾まで一尾使用するには「首尾一貫」という言葉のように、最初から最後までまっとうし、長生きするよう願いが込められています。
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お吸い物
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お吸い物には「吸う力が強くなり、健やかに育ちますように」という願いが込められています。 ぴったり重なった二枚貝が相性の良い夫婦をイメージさせるとして、具材にはまぐりを使うことが多いようです。「将来良い伴侶に巡り会えますように」との願いが込められています。 煮物 煮物に使われる具材には、お子様を思う親心が反映された意味が込められています。
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かぼちゃは、「亀の甲羅」の形の六角形にして長寿の願いを込めます。
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蓮根は、穴があいていることから「将来を見通しやすくなる」、たけのこは「真っ直ぐにすくすく成長するように」という意味があります。
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里芋は、小芋がたくさんできることから「子宝に恵まれますように」という意味があります。 香の物 香の物には、季節の野菜や地元の名産品などを漬け込んだ漬物を使用します。
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漬物の代わりに、人参と大根を酢で和えた「紅白なます」や「多幸(たこう)」とかけた「タコの酢漬け」を準備することもあります。地域によっては、長寿を象徴する梅干しを用意する場合もあります。
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歯固めの石
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歯固めの石とは、丈夫な歯が生えますようにという願いを込めて用意するものです。 お食い初めの際、石に祝い箸をつけ、その箸を赤ちゃんの歯茎にちょんちょんとあてます。これを歯固めの儀式と呼びます。石の代わりに梅干しを使用することもあります。梅干しのようにシワができるまで長生きできますようにという願いを込めています。 お食い初め用の食器 漆器のお食い初め用の食器と高足のお膳を用意するのが伝統的なスタイルです。
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昔ながらのお食い初め用食器には「男の子用は内側・外側とも朱塗り、女の子用は外側が黒塗りで内側が朱塗り」と色に違いがあります。 実用性を重視する方は、離乳食にも使用できるベビー食器を購入するのがおすすめです。
百日祝いの写真撮影
お子様の成長にあわせて行われる行事の際に、しっかり写真を残しておくことをおすすめします。
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100日前後の赤ちゃんは、お宮参りの時よりもさらに表情が豊かになっています。 写真スタジオであれば、赤ちゃんのお衣装や撮影用の小物なども揃っており、ご家族写真もお撮りできます。